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サバイバー ㊹

前回の続き・・・。


カテーテルの除去が決まり、気分が少し晴れる私・・・。


因みに、尿道カテーテルとはこんなものである。

(※) 尿を排出させるため、尿道から膀胱へ挿入するチューブのことで、持続的に尿を排出させる場合、チューブ先端のバルーンという小さな風船を膀胱内で膨らませ、チューブが自然に抜けないように固定し、挿入したままの状態にする。


看:「じゃあ、ベッドの横に腰掛けてみて下さい。」


私:「はい。」


看:「点滴スタンドを持って、立ってみてください。」


私:「はい。」


看:「じゃあ、歩いてみましょうか?」


私:「はい。」


看:「ゆっくりで良いですよ〜。」


私:「はい。」


看:「フラフラしませんか〜?」


私:「はい。大丈夫です。」


看:「じゃあ、ドアの方に向かって歩いてみてください。」


私:「はい。」


看:「はい。今度は U ターンして窓の方に歩いてみてください。」


私:「はい。」


看:「はい。良いですよ〜。じゃあ、戻ってベッドに腰掛けてください。」


私:「はい。」


看:「大丈夫そうですね〜。じゃあ、準備をして来ますので、ちょっと待っていてくださいね〜。」


私:「はい。」


待つことしばし・・・。


看護師さんが戻って来た。


看:「じゃあ、準備しますね~。」


私:「はい。」


何やら、採尿バッグを取り外す段取りをされているようである・・・。


看:「はい。準備出来ました。」


私:「はい。」


年のころなら三女( 26 )と同じくらいの世代である。


看護師さんは淡々と仕事をこなしていく・・・。


医療行為と分かっていながらも気恥ずかしさを感じざるを得ない・・・。


看:「はい。大きく深呼吸をしてくださ~い。」


私:「す~っ・・・。は~っ・・・。」


看:「息を吐くときに抜きますね~。」


私:「す~っ・・・。は~・・・。うぐっ・・・。」


尿道からズルズルと何かが引っかきだされた感じがした。


看:「は~い。抜けましたよ~。」


私:「・・・。」


看:「痛くないですか?」


私:「はい。違和感は残っていますが・・・。」


看:「抜いて暫くは、尿意が分からないかもしれません。」


私:「へぇ・・・。」


看:「たいだい 4 時間くらいで尿意を感じると思います。」


私:「はい。」


看:「しばらくは血が混じることもあります。」


私:「はい。」


看:「もし、出血が多かったり、痛みが激しかったりしたら教えて下さい。」


私:「はい。」


この時まで、手術用のオムツが着させられていたのだが・・・。


看:「下着はどうされますか?」


私:「履き替えます。」


看:「術前に着けていたもので良いですか?」


私:「はい。」


看:「はい。こちらですね。座ったままでゆっくり履いて下さい。」


私:「はい。」


看:「大丈夫そうですね~?」


私:「はい。靴下ももう良いですか?」


看:「そうですね。歩けるようなので外していただいて大丈夫です。」


私:「助かります(笑)。」


看:「じゃあ、何かあったら呼んでください。」


私:「はい。」


看護師さんが部屋を出た後、試しにトイレに行ったのだが、尿道に違和感を感じるばかりで尿は出なかっ

た・・・(笑)。


暫くして・・・。


コンコンコン♪


私:「はい。」


普通に歩けるようになったので、部屋のドアを閉めておいた。


家内だった。


家:「どう?」


私:「ああ・・・。カテーテルが取れたよ・・・。」


家:「ああ、良かったね。」


私:「うん。これで少しは自由になったわ(笑)。」


家:「うん。」


私:「違和感があって、トイレ行ってみたけど、何も出んかったわ(笑)。」


家:「ふ~ん。」


私:「 4 時間くらい経たんと、尿意が分からんらしいわ・・・。」


家:「ああ、出産のとき、そうだったかなあ?」


私:「男も女も一緒なんかなあ?」


家:「・・・じゃないのぉ?」


私:「尿道からズルズルと掻き出されるみたいで嫌だったわ~(笑)。」


家:「ああ・・・(笑)。」


私:「それもさっきの看護師さんにしてもらったんやで・・・。」


家:「ふ~ん。」


私:「 ◎◎ (娘の名前)と歳変わらんやろ?」


家:「まあ、向こうはプロやし・・・(笑)。」


私:「そりゃ、そうやけど、恥ずかしいがな・・・(笑)。」


家:「うん。それはね・・・(笑)。」


家内と小一時間程度話して、家内も帰り・・・。


時間を持て余しながらも、話題の配信ドラマにすっかりハマってしまっていた。

まあ、こんな時でもなければ、ゆっくりシリーズものを観ることも出来ないし・・・(笑)。

外はすっかり暗くなっていた。


コンコンコン♪


看:「ササダさん。夜担当の ¥# です。点滴の交換に来ました。」


私:「はい。」

看:「 1 時間後に抗生剤だけ取りに来ますね~。」


私:「はい。」


配信ドラマを見ていると・・・。


コンコンコン♪


看:「抗生剤外しますね~。」


私:「はい。」

2 日目も絶食になった私だが・・・。


家内が言っていたように、退院時には 80kg を切り、見事に入院ダイエットとなってしまった・・・ 。o゜o(´□`*)o゜o゜о


次回へ・・・。

 
 
 

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