サバイバー ㊱
- 佐々田 共一
- 16 時間前
- 読了時間: 4分

前回の続き・・・。
エレベーターで 12 階・なでしこ病棟にあがる。

2011 年にFIFA 女子ワールドカップで優勝したなでしこジャパンのイメージが残っていて、さくらよりもなでしこの方が頑張れそうな気がするのは私だけだろうか?
矢印の先位にドアがあって、右側に通行証をかざすセンサーがあった。
中に入ると、ナースステーションの手前に受付があった。
私:「おはようございます。今日から入院します佐々田です。」
受:「はい。ササダさんですね。確認します。」
私:「はい。」
受:「はい。ササダキョウイチさんで間違いないですね。」
私:「はい。」
受:「入院の説明をしますが、奥様はこちらの椅子にお掛けになってお待ちいただけますか?」
家:「はい?」
受:「面会時間ではないので、中には入れないんです。」
家:「ああ・・・。そうなんですね。」
私:「じゃあ、待っといて・・・。行ってくるわ。」
声:「てっきり、二人で聞くものだと思っていたんだが・・・。」
受:「部屋はこちらになります。」
私:「はい。」
案内された部屋は大阪城が一望できる部屋だった。

天下人になったようで、否が応でもテンションが上がる➚
受:「それでは、有料室使用同意書の説明をさせていただきます。」
私:「はい。」
受:「一般個室になりますので、 1 日 ✖✖,✖✖✖ 円になります。」
私:「はい。」
声:「天下人から、現実に引き戻された・・・。(笑)」
受:「ホテルと違って、入院の日と退院の日も料金が掛かりますのでご了承ください。」
私:「はい。」
受:「よろしければサインをお願いします。」
私:「はい。」

受:「それでは、面会等のルールを奥様と一緒に説明させて頂きます。」
一旦、部屋を出る。
私:「大阪城が一望できたよ。」
家:「え~っ!良いじゃん!!」
家内がこそっと部屋に入ろうとするが、受付の人に止められる。
受:「すいません。面会時間ではないので・・・。」
家:「やっぱり、ダメですか・・・?」
受:「はい。申し訳ございません。」
家:「いえ・・・。」
受:「ご説明良いですか?」
私 & 家:「はい。」
受:「面会の際は、一階で受付をして、入館証をもらって下さい。」
家:「はい。」
受:「面会時間は、 14 時から 19 時になっています。」
家:「はい。」
受:「時間は 15 分程度でお願いします。」
家:「はい。」
受:「原則お二人まででお願いします。」
家:「はい。」
受:「他に何かご質問はありますか?」
家:「いいえ。」
受:「それでは以上です。」
家:「よろしくお願いします。」
家内を 1 階まで送っていく。
私:「んじゃありがとうね。明日・・・。」
家:「 8 時半ね?」
私:「うん。よろしく。」
家:「頑張ってね。」
私:「頑張るのは医者だわ。俺は寝ているだけ・・・(笑)。」
家:「もう・・・(笑)。」
私:「じゃあ、気をつけてな。」
家:「うん。」
家内を見送り、病室に戻る。
病室から(上の)写真を撮り、家内に送る。
LINE(私):「こんな感じ・・・。」
LINE(家):「本当によく見える場所だね。上からだと見晴らしも良い。」
ドアがノックされる。
看:「佐々田さん。本日担当の ◎◎ です。よろしくお願いします。」
私:「よろしくお願いします。」
看:「ネームバンドを付けますね~。」
私:「はい。」
看:「ササダキョウイチさん。間違いないですね。」
私:「はい。」
看:「血圧と体温、それから酸素濃度を測ります。」
私:「はい。」
体温計を渡され、酸素濃度を測るパルスオキシメーターを人差し指に挟まれる。

看:「体温 36.2℃ 、酸素濃度も大丈夫ですね。」
私:「はい。」
看:「血圧を測りますね~。」
私:「はい。」
看:「上が 136 下が 92 。いつもこれ位ですか?」
私:「う~ん。そんな感じですかね・・・。」
看:「それでは、今から、病棟の案内と身長・体重を測りたいんですけど大丈夫ですか?」
私:「はい。」
看:「それでは付いて来て下さい。」
私:「はい。」
看:「こちらがスタッフステーションです。誰か必ずいますので何かあったらおっしゃって下さい。」
私:「はい。」
看:「こちらが食堂・デイルームになります。」
私:「はい。」
看:「では、こちらに乗って下さい。」
デイルームの入り口近くに身長・体重計が置いてあった。
私:「はい。」
看:「身長が 182.3cm 、体重が 86.2kg ですね。いつもこの位ですか?」
私:「う~ん。体重は 82 ~ 83kg 位ですけど。服着ていますしね。」
看:「そうですね~。」
私:「まあ、良いでしょう(笑)。」
看:「それでは、こちらに付いて来て下さい。」
私:「はい。」
看:「ランドリー室、シャワー室はこちらになります。」
私:「はい。」
看:「こちらも食堂・デイルームになります。」
私:「おう・・・。ここは大阪城がドーンと見えるんですね。」

看:「はい。ここで食事されたり、面会の方と歓談したり出来ますんで・・・。」
私:「はい。」
看:「それでは病室に戻りましょうか?」
私:「はい。」
看:「今日はこの後、採血と検査が入っていますので、受診票を持って来ますね。」
私:「はい。」
次回へ・・・。
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